粗大ゴミの券について:購入から使い方まで
みなさんは、お住いの自治体に不要な粗大ごみを出したことはありますか?
お引っ越しやインテリアの変更など、おうちの粗大ごみを処分したいと思うタイミングは少なからずあると思います。
住んでいる自治体に粗大ゴミを回収してもらうのはまず誰しも思いつく方法かと思いますが、実は粗大ごみの回収にはいくつかのルールがあるのをご存じでしょうか。
今回は、粗大ごみを出すに欠かせない「粗大ゴミ処理券」について、詳しく解説していきます!
粗大ゴミ処理券とは?
まず、粗大ゴミ処理券とはどういったものなのでしょうか。
粗大ゴミ回収シール・ゴミ処理券とは、家庭で出た粗大ゴミを自治体に回収してもらう際、粗大ゴミに貼付するシールのことです。こちらがないと自治体は粗大ごみを回収してくれないので、粗大ごみを出す際には必ず必要なものになります。
また、各自治体によって料金が異なり、品目によっても料金が違うため、事前に回収してもらいたい粗大ゴミのサイズを確認して、それに当てはまる料金の券を購入する必要があります。
券の種類と特徴
粗大ゴミ処理券にはいくつか種類があり、ここでは江東区を例に挙げてご説明します。
粗大ごみ処理券には、A券(200円券)とB券(300円券)があり、粗大ごみ手数料に合わせてお買い求めいただく必要があります。
粗大ごみの手数料は処理したい粗大ゴミの種類によって異なります。詳細はお住いの自治体のホームページで確認することができます。
例えば、江東区ではアイロン台を処分したい場合、A券が2枚必要で手数料が400円になります。ウッドカーペット(6畳未満) であれば手数料は900円でB券が3枚になり、また180cm以下に切断してから出す必要があります。
もし処分したい不用品が自治体のホームページに載っていない場合は電話で問い合わせると安心ですね。
粗大ゴミ処理券の購入方法
では、粗大ゴミ処理券はどちらで入手すればよいのでしょうか。
実は、粗大ゴミ処理券は色々な場所で購入することができるのです。
清掃事務所や区役所での購入
コンビニエンスストアで購入する他に、清掃事業所や区役所で購入することもできます。
こちらもお住いの自治体のホームページにて、対象の処理券取扱所一覧を確認したうえで購入しましょう。
オンライン購入オプション
お住いの近くにコンビニエンスストアも清掃事業所もない場合に便利なのが、オンラインで購入する方法です。
ただ、こちらは自治体によっては行っていないところもありますので、必ずお住いの自治体のホームページを確認するようにしましょう。
粗大ゴミ処理券の使い方
券の貼り方と注意点
粗大ゴミ処理券を購入出来たら、券を該当の粗大ゴミに貼付する必要があります。目立つ所に金額分の粗大ゴミシールを貼りましょう。
粗大ゴミシールの記載事項は下記のとおりです。
〇依頼主名(予約した人の名前)
〇収集日
〇受付番号
〇集合住宅の場合は部屋番号
特に依頼主名が記載されていないと回収されない場合があるため、記入漏れがないようにしましょう。詳細な記載内容は自治体によって異なるため、予約のときに確認が必要です。
粗大ゴミの出し方
シールを貼れたらいよいよ粗大ゴミを回収に出しましょう。
その際の注意点について簡単にご説明します。
券の使用期限と取り扱い
不正防止のために、一度貼りつけた粗大ゴミシールは剥がすと破損する仕組みになっています。破損した場合は、再利用ができず無駄になってしまうため気をつけて貼りましょう。
また、粗大ゴミ券には利用期限などはありませんので、もし不要になった場合は万一に備えて保管しておくとよいですね。
粗大ゴミの出し方の詳細
出し方の手順
では、粗大ゴミの出し方の手順をご説明します。
①購入した有料粗大ごみ処理券に「収集予定日」と「受付の際にお知らせする4桁の受付番号または氏名」を記入する。
②必要事項を記入した有料粗大ごみ処理券を排出する粗大ごみに直接貼りつける。
③収集日の午前8時までに指定の場所に粗大ごみを出す。
収集日と場所の確認方法
収集日は電話申し込み時に指定されます。
当日は早朝から朝8時までに指定された場所に粗大ごみを出してください。
収集場所も自治体によって異なりますので、電話申し込み時に必ず確認するようにしましょう。
注意事項とトラブル回避
偽造券に注意
粗大ゴミ処理券に関するトラブルとして、他人のものを剥がして使用するなどの問題行動が自治体では取り上げられてきました。最近ではそういった自治体の要望をもとに、剥がされた後に、廃棄物に貼った痕跡を残す処理券が開発されています。使用済みの処理券を剥がして利用することは違反なので絶対にやめましょう。
還付・差額交換の手続き
誤った処理券を購入した際や、処分が取りやめになった際に、購入した処理券が不要になる場合もあるかもしれません。
その際には払い戻し(環付)や差額交換の手続きができる場合があります。
払い戻し(還付)とは、残券の手数料相当額をご指定の銀行口座に振り込む方法です。
有料ごみ処理券(有料粗大ごみ処理券・事業系有料ごみ処理券)は、原則として払い戻し(還付)はできませんが、次の場合は払い戻しをすることができます。
ここでは中野区を例に挙げてご説明します。
〇有料粗大ごみ処理券を購入した方が中野区外へ転出した場合
〇事業系有料ごみ処理券を購入した事業者が、中野区外へ転出した場合または事業を廃業した場合
〇事業系有料ごみ処理券を購入した事業者が、ごみの収集を中野区の収集から廃棄物処理業者の収集へ移行した場合
〇誤って使用目的と異なる種類の有料ごみ処理券を購入した場合(例:有料粗大ごみ処理券を購入するつもりが事業系有料ごみ処理券を購入してしまった。)
〇中野区民でない方または中野区外の事業者が、誤って中野区の有料ごみ処理券を購入した場合
〇その他(例:粗大ごみの排出を取りやめた。事業系有料ごみ処理券が料金改定により使用できなくなった。
なお、差額精算とは、お持ちの旧券と現行券との差額分の現金を支払っていただき、その場で旧券を回収して現行券をお渡しする方法です。ただし、同じ容量及び同じ枚数の券に限りますのでこちらも注意が必要です。
こちらも上記同様、お住いの自治体によって異なる場合がありますので、ホームページや電話などで確認しましょう。
トラブル時の対処法
ごくまれに、粗大ごみを出そうと粗大ごみ処理券のシールを貼って出したのに回収されていないという場合があります。よく見ると、貼ったはずのシールが剥がされていた…。いたずらや、不意なことでシールがはがれ、回収されていないことはまれに起こります。
ですが、剥がされてしまっていても大丈夫!処理券のシールを剥がしたあとの裏面が控えになっているので、裏面さえ手元にあれば有効です。回収依頼をした各行政・自治体に再度連絡をして、本人確認が出来れば再度収集してもらえます。ただ裏面の控えが無い場合は収集してもらえなくなるので、収集が終わるまでは控えは捨てずに保管しておくことをおすすめします。裏面を廃棄や紛失した場合でも、住まいの自治体や行政次第で対応が異なるので随時確認しましょう。
よくある質問とその回答
購入に関するFAQ
粗大ゴミ処理券の大体の利用手順はお分かりいただけたかと思います。
ここからは、粗大ゴミ処理券についてよくある質問を挙げていきます。
Q.有料ごみ処理券(事業系・粗大ごみ)は、どこで売っていますか。
A.有料ごみ処理券(事業系・粗大ごみ)は、お住いの自治体の「有料ごみ処理券・有料粗大ごみ処理券取扱所」のステッカーのあるお店、スーパーやコンビニエンスストア、清掃事務所、区役所で販売しています。
ご購入の際は、お住いの市区町村発行のごみ処理券であることと、ごみ処理券の種類(粗大ごみ処理券と事業系ごみ処理券)が正しいかをご確認ください。
使用方法に関するFAQ
Q.粗大ごみ処理券はどのように貼ればいいですか?
A.収集でお出しいただく際は、はがれないよう目立つ場所に、品目ごとに料金分の処理券を貼付してください。
Q.切断、解体済の粗大ごみはどのように出せばよいですか?
A.ひもなどで1つに縛って一式のものと分かるようにお出しください。
※縛ることができないような場合は、1つの品物とわかるように1か所にまとめてお出しください
Q.粗大ごみ処理券をコンビニで買う時に電子マネーは使える?
A.コンビニで粗大ごみ処理券を買うときに「Suica」や「PayPay」のような電子マネーは利用できません。(2023年9月時点)
ですから、コンビニで粗大ごみ処理券を購入するときは現金を持っていきましょう。
ただし、ファミリーマートの「FamiPay」とセブンイレブンの「nanaco」を使用して、粗大ごみ処理券を買うことは可能です。
粗大ゴミ処理券の重要性と便利さ
いかがでしたでしょうか。
自治体の粗大ゴミ処理を利用することで、民間の粗大ごみ収集業者の利用よりもはるかに安く処分をすることができるとおわかりいただけたかと思います。
ですが、粗大ゴミ処理券がなければ自治体に収集してもらうことはできませんので、この記事でお伝えした方法で必ず粗大ゴミ処理券を利用するようにしましょう。
h3: 正しい購入方法と使い方の理解
粗大ゴミ処理券は前述の通り、コンビニエンスストアや清掃事務所・区役所で購入することができます。すでに一度貼り付けたものを剥がして利用することなどは絶対にやめましょう。正しい購入経路で使用方法を守るのが市民としてのマナーです。
1人1人がマナーを守って気持ちよく利用できるとよいですね。