洗濯機の正しい捨て方:手順と注意点を網羅
洗濯機の正しい捨て方:手順と注意点
洗濯機の処分でお困りではありませんか?洗濯機は「家電リサイクル法」の対象品目に指定されており、行政ごみとして出すことができません。その為、処分に手間がかかり億劫だなとお考えの方も多いでしょう。ですが、適切な方法で処分することで一部を再利用化し、地球環境を守るための活動に繋がっているのです。
ここでは洗濯機の処分方法から、処分前に自宅でやっておかないといけないことまで紹介していきます。さらに業者を見分けるポイントまで、処分の際にリアルに気になることを徹底解説いたします。
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洗濯機を捨てる前の基本的な準備
- 洗濯機の水抜き作業の流れ
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洗濯機を取り外し運搬するには、必ず水抜き作業が必要になります。縦型の全自動洗濯機の場合、水抜きの所要時間は30分〜1時間程度です。ドラム式洗濯機の場合はフィルターの水抜きという手順が加わるので縦型に比べると少し時間がかかります。
水抜き作業の時に床や階下に水漏れしないように受け皿が必要です。
ドライバーの他に、タオル・洗面器・ビニール袋を用意しておくと良いでしょう。
【給水ホースの水抜き】→【排水ホースの水抜き】という順番で作業を行います。
※洗濯槽の中に何も入っていないことを確認しましょう。
事前に行うこと
水道栓がしっかり閉まっていることを確認しましょう。
STEP洗濯機のスイッチを入れて1分程度回す標準コースで回します。1分程度経ったら電源を落とし、停止させます。
STEP給水ホースを外して、脱水ボタンを押す給水ホースを外すときは中から水が出てくることがありますので、洗面器などで水を受けながら外しましょう。脱水時間は一番短い時間で大丈夫です。
脱水が終わったら、洗濯槽の中に水が残ってないか確認します。
STEP排水溝から排水ホースを抜くホースの中から水が溢れることがありますので注意しましょう。
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以上で、水抜き作業は完了です。
取り外した部品は失くさないようにビニール袋に入れておきましょう。給水ホースと排水ホースも大きなビニール袋にまとめて入れておくと良いでしょう。何も入っていない洗濯槽に入れておけば紛失の心配がありません。
凍結の恐れがある地域にお住まいの方
冬の時期に屋外に洗濯機を設置しているなどで、ホースが凍結している場合はどのようにすれば良いでしょうか。
急激に温めると破損の恐れがありますので注意しましょう。一度ホースを取り外し、40℃程度のお湯に浸し、固まった氷をゆっくり溶かしていきます。
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洗濯機内の水の完全排出方法
水をしっかり排出するには、脱水をしっかり行うことが重要です。また、脱水機能を使っても洗濯槽に水が残っている場合があります。横に傾けて、最後まで水を抜くことが必要です。
内部に水が残っていると、排水口から水が漏れ、運搬の際にトラック内や他のものが濡れてしまうことがあります。
業者によっては、他のお客様からのお荷物を積載している場合もありますので、水漏れによる被害が出てしまいます。必ずしっかり水抜きを行うように心がけましょう。
洗濯機のドアやフィルターの確認
ドラム式洗濯機の場合は、糸くずフィルターがあります。フィルターの水抜き作業が加わります。フォルターを緩めると水が出てきますので、洗面器などを受け皿にして水を全て出しましょう。
水が抜けたら、最後にフィルターをタオルなどで拭き元に戻せば完了となります。
- 洗濯機の電源と水道の切り方
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電源プラグの安全な取り外し方法
最後に電源プラグとアース線を外します。アース線はドライバーでネジを緩めて抜き取ります。業者に設置をお願いした場合は、インパクトなどで頑丈に閉められている場合がありますので、無理せずその場合は引っ越し業者などにお願いしましょう。
また、プラグ部分が濡れている場合は感電を起こす恐れがあります。水滴は拭き取ってから、電源プラグを抜くように心がけましょう。
水道ホースの取り外しと水漏れ対策
ホースを取り外す時は慎重行いましょう。ホースの中に水が残っており、ホース口を下に向けた際に思わず水漏れしてしまうことがあります。 近くにはタオルなどをあらかじめ置いておくと良いでしょう。取り外したホースをビニール袋に入れておけば、運搬中に水漏れの心配がありません。
洗濯機の正しい捨て方の手順
- 新しい洗濯機を購入する際の引き取りサービスを利用
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主要家電量販店の引き取りサービス内容
新しく洗濯機を買い替える場合は、購入店舗で引き取りサービスを利用することができます。小売業者は、新しく家電製品を購入した場合、家電製品を引き取らないといけないと家電リサイクル法で定められています。洗濯機を買い替えた場合は、古いものを店舗に引き取ってもらえるのです。
引き取り時の注意点
この場合、費用はかかります。「リサイクル料金」「収集・運搬料金」を合わせた金額がリサイクル料金となります。ただし、洗濯機などの大型家電は持ち込みをせず、出張引き取りを行うことになるでしょう。小売店ごとに出張費も別途かかりますで、注意が必要です。
- 購入店での引き取りサービス
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買い替えではなく処分のみお願いしたいのなら、その洗濯機を購入した店舗に処分をお願いすることができます。
事前予約の必要性
引き取りの流れは店舗によって異なりますので、必ず事前にホームページなどで確認しましょう。予約が必要なところもありますので注意しましょう。出張引き取りを依頼する場合は別途出張費がかかります。
購入店での引き取り料金
家電量販店により「収集・運搬料金」が異なりますので、合計でかかる料金も変わってきます。
回収のみの場合の収集運搬料は、2,300〜3,000円が一般的です。出張費(2,750〜3,300円)が別途かかる場合があります。
それにメーカーごとに定められている「リサイクル料金」2,530〜3,300円を合わせた金額になります。
- 自治体の指定回収業者に依頼
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自治体によっては「家電リサイクル法対象品目」の回収をしてくれる業者を委託している場合があります。それらは行政ホームページで確認することができます。
指定回収業者の選び方
行政の委託業者は、安心して利用できるでしょう。業者としての許可を得ていますので、家電であっても適切に処分してくれます。
ただし、業者ごとに営業日時が異なりますので注意しましょう。休日は受け付けていないところもあります。
依頼時の手続きや料金
指定業者に申し込みをする際に、「品目」「メーカー名」が必須になりますので事前に確認しておきましょう。
回収日に、玄関前またはお住まいのごみ集積所に自身で運搬します。業者がリサイクル券を持ってきてくれますので、料金はその際に現金で支払います。
自分でごみ集積場所まで運搬する必要がありますので、注意しましょう。洗濯機や冷蔵庫など大きくて重量があるものは一人で運ぼうとすると大変危険です。必ず2人で運ぶようにしましょう。人手がない方は、別の処分方法を検討すると良いでしょう。
- 指定引取場所に自分で持ち込む
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市町村の指定取引場所に自身で持ち込みをする方法もあります。洗濯機など大型家電を運搬する場合はくれぐれもお気をつけください。
持ち込み時の注意点
家電リサイクル券を郵便局で購入する必要があります。必要事項を記入し、貯金窓口でリサイクル料金を支払います。料金はATMで振り込むこともできます。振り込み票も必要ですので、必ず捨てずに持っていましょう。
「品目」「メーカー名」は事前に必ず確認しておきましょう。コードを記入する欄がありますが、郵便局に掲示してある事業者コード一覧に記載していますので、確認して記入しましょう。
処分したい洗濯機
支払い済み家電リサイクル券の綴り一式
の2つを指定引取場所にお持ち込みください。
持ち込み場所の一覧や営業時間
お住まいの地域の指定引取場所をご確認ください。
指定取引場所はこちらから検索することができます
https://www.e-map.ne.jp/p/rkcsymap/ (一般財団法人家電製品協会) -
営業時間は施設によって異なりますので、事前に確認していきましょう。
日曜日は休業しているところが多いので注意しましょう。昼休みの時間がありますので、12時〜は避けた方が良いでしょう。
注意点:不法投棄や不適切な方法
廃家電の不法投棄が問題になっています。家電リサイクル法が制定されて粗大ごみとして出せなくなってから、山奥や人目につかない私有地などに捨てる不法投棄が発生しています。不法投棄は周辺トラブルになったり、山積みになった廃家電から発火するなどの事故が起こる可能性もあり大変危険です。
家電リサイクル法では、不法投棄は5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金などが課せられます。不法投棄は犯罪です。絶対にやめましょう。
- 無許可の業者によるトラブル事例
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不用品回収業者の中には悪徳業者と言われる違法に取引をしている業者が存在します。初めは「無料」と言っておきながら、荷物を詰んだ後に「全てが無料ではない」と料金を請求してくる悪徳業者とのトラブルが発生しています。不用品回収を「無料」で行っているところは利用しないようにしましょう。
トラブルの具体的な事例と対処法
追加料金で高額請求:A氏のケース
見積もりの際に安価な料金でご案内します。安心したAさんですが、荷物をトラックに全て詰んだ後に信じられない話を聞くのです。その業者は、荷物が高くてトラックに落下防止の板を立てないといけないので追加料金を取られました。聞いてないと言っても、他の業者業者よりは絶対お得と言い張り、全て荷物を積んでしまった手前引き下がれず全額支払っといいます。
回収業者では見積もりの段階で料金を提示します。料金の基準は業者ごとに設けていますが、一定の基準がありますのでトラックに積んだ後に追加料金が発生することはありません。
無許可業者の見分け方
「無料で回収します」と宣伝している不用品回収業者は後に高額請求されたり、適切な手順で処分をしていない可能性があります。
処分には費用が必ずかかります。無料のところは避けた方がいいでしょう。
また、ホームページに
住所
許可
がないところも注意が必要です。住所が掲載していないところは実体があるか分かりません。また、この場合の許可とは「古物商」の許可証のことをいいます。不用品回収を事業として行うには、許可を得る必要があります。
- 正しい捨て方の選び方
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捨て方の基準やポイント
洗濯機は【家電リサイクル法】の対象品目です。粗大ごみでは出せませんのでお気をつけください。新しく買い替えをする場合は、購入の家電量販店に引取をお願いするのが一番一般的な方法です。新製品納品と同時に引取りも行ってくれます。
処分のみしたい場合にはいくつか選択肢があります。最も安く済むのは自身で市町村の指定引取場所に持参する方法ですが、大きい家電を運搬するのは困難でしょう。 楽に処分したいなら不用品回収業者を利用するのが良いでしょう。
捨て方の選択時のリスクと対策
自身で運搬する方法は、車に運搬する際に怪我をするリスクもありますのでくれぐれもお気をつけください。ある程度高さのある車を用意しないといけない為、かなり労力もかかりますので、洗濯機の場合は難しいでしょう。
無理はせず、そんな時はプロに任せることをお任せします。不用品回収業者なら、普段から大きい家具の解体や運搬に慣れているスタッフが多いため、怪我をするリスクは抑えられます。
まとめ
「家電リサイクル券」の購入が必要な場合は前日までに済ませて料金を納めましょう。郵便局の営業時間がありますのでご注意ください。
運搬するには、水抜きをしなければなりません。正しい手順で行えば1時間以内には終わります。理想は前日に終えておくことが良いとされていますが、難しい場合はピックアップの前までにはホースを抜いておきましょう。
回収してもらう場合は、業者にお任せしましょう。自身で運搬する場合は、怪我をしないように気をつけましょう。無理はせず必ず2人で運びましょう。
また、見た目以上に横幅がありますので導線はしっかり確保し、ドアの横幅がギリギリの場合などは念のため養生をすることをお勧めします。業者の場合は、養生も全てやってくれるでしょう。
- 重要なポイントの再確認
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洗濯機を捨てる際には「家電リサイクル法」に基づき、適切に処分する必要があります。手間はかかりますが、リサイクルを促進することで地球の資源を少しでも守ることができるのです。小売店や行政で集められたものはメーカーの元へ返り、新たな製品に生まれ変わるのです。地球上にある資源は限られています。適切な手順で処分し、リサイクルに回すことを心がけましょう。廃棄物を減量し、資源の有効活用をすることで地球の自然を守ることに繋がるのです。
安全な捨て方を選ぶ基準
一人暮らしなどで処分を考えている方は、回収まで来てくれる方法を選ぶと良いでしょう。エレベーターがなく階段しかない場合も同じです。無理して自身で運ぼうとして大怪我をしたら暫く生活に支障が出てしまいます。家電の処分方法は賢く選びましょう。
違法な方法を避けるための対策
自身が適切に処分したいと思っても、例えば悪徳業者の手に渡っては違法に処分される可能性もあります。どこが信頼できるのか、しっかり見極めることが重要です。