テレビの正しい捨て方ガイド:家電リサイクル法を活用して安全・確実に処分
テレビを正しく捨てる方法とは?家電リサイクル法を知って賢くリサイクル!
古くなったテレビはどのように処分すれば良いのでしょうか?テレビを処分する際は、家電リサイクル法で定められた適切な処分方法で処分しなければならない決まりがあります。
テレビを捨てる際の基本知識
◇テレビは家電リサイクル法の対象製品
家電リサイクル法におけるリサイクル対象品目は、エアコン、テレビ(ブラウン管、プラズマ、液晶)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。 家電リサイクル法の対象製品は、家庭用として製造・販売されている機器です。 したがって、事業所で使われている場合でも、家庭用の機器であれば法律の対象です。
◇家電リサイクル法って?
特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)は、一般家庭や事務所から排出されたエアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
◇テレビを捨てる際の基本的な料金とは
基本的にテレビを含む家電4品目は、「リサイクル料金」「運搬料」の2つを支払って処分します。
リサイクル料金はテレビの種類だけでなく家電メーカーなどによっても設定されていますが、運搬料は小売業者によって異なります。
一般的なテレビのリサイクル料金は、以下の表のようになります。なお、運搬料に関しては、1,500円~が一般的です。
テレビを正しく捨てる方法
◇新しくテレビを購入する販売店に捨ててもらう
新しくテレビを購入する際に、処分予定のテレビをその販売店で引き取ってもらうことが可能です。
家電量販店は、家電リサイクル法の対象製品を買い替える消費者に対して、古い製品を引き取る義務があります。この方法の良い点は、新しいテレビを配達してもらった際にそのまま古いテレビを引き取ってもらえるので、余計な手間がかからないことです。ただし、販売店は古いテレビを下取りしたり、無料で回収してくれるわけではなく、「リサイクル料金と運搬料」がかかります。リサイクル料金はテレビのメーカーや種類によって異なりますが、運搬料は販売店によって異なります。
◇指定引取所にテレビを直接持ち込んで捨てる
各自治体が指定する引取所にテレビを持ち込んで処分してもらうことも可能です。お住まいになっている地域の指定引取所は以下のサイトで検索できます。
この方法の良い点は運搬料がかからず、リサイクル料金だけで済むことでしょう。主な手順は以下になります。
- お近くの郵便局で専用の用紙に必要事項を記入し、家電リサイクル券を購入
- 指定引取所に連絡して持込可能な日時を確認
- 指定引取所にテレビを持ち込む
この方法だと、指定引取所にテレビを持ち込む手間がかかります。大型のテレビの場合は自家用車で運搬できない可能性もあります。別途レンタカーの手配が必要になる場合があるので注意が必要です。
◇自治体が指定する回収業者にテレビを捨ててもらう
粗大ごみとして処分できなくなったテレビですが、市区町村によってはその自治体が指定する業者に回収を依頼できる場合があります。お住まいの地域の自治体が、家電リサイクル法の対象製品の回収を行っているかは下記から確認してください。
この方法でテレビを処分する場合も「リサイクル料金と運搬料」はかかります。処分するための手順は次の通りです。
- 自治体にテレビの処分方法を問い合わせる
- お近くの郵便局で専用の用紙に必要事項を記入し、家電リサイクル券を購入
- 自治体に依頼された回収業者がテレビを回収
◇購入したお店に捨ててもらう
新しく購入する予定はなく、テレビを処分したいだけの場合は、そのテレビを購入した販売店に処分を依頼できます。これはAmazonなど、ネット通販で購入した場合でも可能です。
この方法も自宅まで販売店から依頼された業者がテレビを引き取りに来てくれるので、手間がかからないのが良い点と言えるでしょう。しかし、同様に「リサイクル料金と運搬料」はかかりますので、費用の面でお得とは言えません。
テレビを捨てる際の料金
◇リサイクル料金って?
「リサイクル料金」は、製造業者等が全国に廃家電4品目を引き取る施設(指定引取場所といいます)を設置し、そこで引き取った廃家電4品目を各地のリサイクルプラントまで運び、リサイクル処理を行うための費用として使われます。
◇リサイクル券を購入する時の注意点
リサイクル券を購入する前に、以下の4つの注意ポイントを押さえておきましょう。
1.処分するテレビのメーカーが存在しないときは指定法人の一律料金になる
処分したいテレビのメーカーが存在しない場合は、「指定法人」がリサイクルを行うため、リサイクル料金は指定法人の金額が適用されます。 また、メーカーが不明の場合も同様です。
2.振替払込受付証明書を紛失したら引き取ってもらえない
料金郵便局振込方式を利用する場合、郵便局で料金を支払った際に交付される「振替払込受付証明書」が貼付されていないテレビに関しては、回収業者に引き取ってもらうことができません。
ただし、リサイクル料金をATMから振り込み、ご利用明細票の控えを持っている場合は振替払込受付証明書の代わりに使用できるケースもあります。詳しくは家電リサイクル券センターにお問い合わせください。
3.購入するリサイクル券を間違えたら引き取ってもらえない
処分するテレビのメーカーや品目・料金区分コードなどによってリサイクル料金が異なるため、間違えてリサイクル券を購入した場合は引き取ってもらうことができません。再度、郵便局にて手続きし直す必要があります。
なお、間違って購入したリサイクル券に関しては、返金してもらうことが可能です。家電リサイクル券センターに問い合わせて対応してもらいましょう。
4.家電リサイクル券の「排出者控」をもらい忘れない
処分するテレビを回収業者に引き渡した際は、家電リサイクル券の「排出者控」を受け取ることが大切です。
家電リサイクル券の排出者控にはお問い合わせ管理番号が記載されており、一般財団法人 家電製品協会のサイトにて「製品メーカーにしっかり引き渡されているか」を確認することができます。トラブルに遭わないためにも、家電リサイクル券の排出者控をもらい忘れないようにしましょう。
◇テレビの大きさが分からない場合
処分したいテレビのサイズが何インチなのか、わからない、という方はいらっしゃいませんか?
実は自分で確認できる方法が二つあります。
《方法その1》
まず、一番確実で簡単な方法は、テレビの品番、型番を確認する方法です。ブラウン管のテレビでも、液晶テレビでも、テレビには品番や型番の表記があります。
《方法その2》
直接、テレビの画面を対角線上に長さを測る方法です。
例えば、画面の右上から斜めに左下までの対角線の長さを測ったとき約94cmの場合、この長さの単位(センチ)をインチに換算します。(1インチは2.54cmですので、2.54で割り算します)つまり、94÷2.54≒37ですので、この写真のテレビのサイズは“37インチ”ということになります。
注意!不用品回収の悪徳業者には気をつけよう
◇「無許可」の業者の場合があるからです
- 街中を大音量で巡回
- 空き地で回収
- チラシを配布
- インターネットで広告
などで無料回収をうたう業者の中には、廃棄物の収集や処分を「無許可」で行う業者がいます。必要な「許可」とはお住まいの自治体の「古物商」の許可や委託です。
◇「高額請求トラブル」も発生
はじめは「無料」と言っていたのに、荷物を積み込んだ後に「全てが無料ではない」と高額の請求をしてくる。そんな悪質な業者とのトラブルも発生しています。 正しいリサイクルで環境だけではなく、自分の身も守りましょう。
まとめ:テレビを捨てる際のポイント
家電リサイクル法の対象品目の一つであるテレビは粗大ごみで捨てることはできませんが、基本はリサイクル料金と運搬費を支払えば、誰でも簡単に処分することができます。指定取引場所への持ち込みが可能な方は運搬費を節約することができますし、年式の新しい国内人気メーカーの高機能なテレビなら、買い取ってもらうことも期待できます。
他にも処分したいものが大量にあってテレビにだけそんな手間はかけられない、いっぺんに全部処分してしまいたい!という方には不用品回収業者への依頼がおすすめです。
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