保冷剤の正しい捨て方と再利用術:成分から分別方法まで

保冷材は、食料品の腐敗を防いだり、風邪などの発熱時に額などにあてて熱さましとして使用できたりする非常に便利なものです。しかし、買い物の際にもらう事も多く気が付けば大量に冷凍庫に保管されていて、邪魔に感じることもあります。保冷剤を捨てたことがなく、捨て方がわからず困ってしまうこともあるのではないでしょうか。

保冷剤の分別の方法や捨てる時に注意すべきことを紹介するので、ぜひ参考にして頂ければと思います。また、不要になってしまった保冷剤の有効な活用方法も紹介するので、捨てる前にチェックしてみてください。

目次

保冷剤の種類

種類ごとの成分と特性

保冷剤は、大きく2種類に分けられます。ビニール袋でできている「ソフトタイプ」と、プラスチックの容器でできている「ハードタイプ」です。

「ソフトタイプ」には、表面がビニールになっているものか不織布になっている物があります。

一般的にはビニール袋の保冷剤が多いですが、不織布袋の場合は保冷剤の表面に結露の水滴が出にくいため、食品が濡れずに衛生的とされており食品用によく使われています。

ソフトタイプの特性は、軽くてコンパクトなので、持ち運びしやすいです。夏場のお弁当などの保冷に使用しても重量も気にならず、普段使いしやすいサイズ感です。またエコバッグやクーラーボックスに入れてピンポイントで保冷もでき、体を局所的に冷やす事もできます。軽量重視、短時間の保冷によく使われます。

ハードタイプの特性は、保冷力が長時間持続し、形が変形せず丈夫で壊れにくいです。しかし、再凍結に時間がかかってしまう、重いなどのデメリットもあります。キャンプや野外イベントなどのアウトドア向きです。

保冷剤の素材は?

保冷剤の素材は、ビニール・不織布・ポリエチレン・プラスチックなど様々な素材でできています。この素材によってソフトタイプ、ハードタイプに分別されます。

保冷剤の正しい捨て方

簡単にゴミ箱に捨ててしまいそうな保冷剤ですが、正しい捨て方は一体どんな捨て方なのでしょうか。

以下で紹介していきます。

可燃ゴミとして処分する方法

一般的に、保冷剤は可燃ゴミとして捨てられるものが多いです。中身の高吸収性ポリマーはプニプニとしている素材で、燃えないように感じるかもしれませんが、可燃ゴミとして処分して問題ありません。

袋にはポリエチレン製のフィルムやナイロン不織布、プラスチックなどの素材が使われおり可燃ゴミとして区分される自治体がほとんどです。可燃ゴミとして処分できる自治体であれば、袋や容器に入った状態のまま生ゴミや紙などと同じように捨てられます。

排水口に流してはいけない

NGな捨て方とその理由

保冷剤を捨てる際に気を付ける事としては、保冷剤の中身を水道やトイレに流す事はやめるという事です。保冷剤に使われている高吸収性ポリマーは、非常に吸収性の高い素材で、自重の何百倍もの吸収力があります。中身の液体を流してしまうと、排水管内の水分を吸収して膨張するためつまりの原因になってしまいます。

排水管が壊れると高額な修理代がかかるので注意しましょう。保冷剤を捨てる時は必ず中身とフィルムを分離せず、そのまま捨てましょう。外側のフィルムが破れて中身が出てしまった場合は、保冷剤ごとビニール袋に入れた状態で捨てても問題ありません。

必ず自治体のルールを確認しよう

一般的に保冷剤は可燃ごみして捨てることができます。ただし自治体によって分別方法が異なり、不燃ごみ・燃えないごみとして扱われる場合もあります。捨てる前に、必ず自治体の公式HPなどを確認し、住んでいる地区のルールに従って捨てるようにしましょう。

自治体によっては、ハードタイプとソフトタイプで捨て方が異なるケースもあるので、よく確認してから捨てましょう。

捨てる前に注意すべきポイント

保冷剤の素材は、ビニール・不織布・ポリエチレン・プラスチックなど様々な素材でできています。

ゴミの分別方法が自治体によって異なるのは、それぞれの自治体の焼却技術の差が関係しています。

ポリエチレンやプラスチックを処分できる最新の焼却炉を備えている自治体では、保冷剤も可燃ゴミ扱いの場合が多いですが、そうでない場合、保冷剤は不燃ゴミ扱いとしている自治体もあるので、自分が住んでいる地域のルールを確認し手から捨てるようにしましょう。

誤飲の危険性と対処法

気温が上がり保冷剤を使う機会が多くなるにつれ、子どもが保冷剤の中身を誤って食べたりしてしまう事があります。

保冷剤の成分や、摂取した量によっては意識障害などの重篤な症状が出る場合もあるため、小さな子どもに保冷剤を使用する場合はかじったりしないよう注意するとともに、使用前には保冷剤の袋が破れていないか確認するようしてください。

日本中毒情報センターは「夏場を迎えると誤飲が増える傾向にあり、事故が起きた場合にはセンターが設けている『中毒110番』に連絡してほしい」としています。

もし万が一、誤飲してしまった場合は中毒110番の電話番号は072ー727ー2499で24時間、相談を受けつけています。

冷やす以外の用途がないと思われ、冷蔵庫に溜まってしまいがちな保冷剤ですが、実は意外な使い道がたくさんあります。ここではそんな活用法をご紹介します。

よくある質問

保冷剤はどのゴミとして捨てるべきか?

一般的に、保冷剤は可燃ゴミとして捨てられるものが多いです。中身の高吸収性ポリマーはプニプニとしている素材で、燃えないように感じるかもしれませんが、可燃ゴミとして処分して問題ありません。しかし自治体によって捨て方は異なるので、必ず確認してから捨てるようにしましょう。

保冷剤を水道に流してもいいのか?

中身の液体を流してしまうと、排水管内の水分を吸収して膨張するためつまりの原因になってしまいます。排水管が壊れるなどの原因になってしまうので、水道に流すのは止めるようにしてください。

保冷剤の再利用は安全か?

様々な用途で再利用は可能ですが、パッケージに「有害」と記載されているもの、極端に古いもの、冷凍庫に入れても固まらないものは有害な成分が入っていることがあるので、中身を取り出しての再利用はやめましょう。また、小さなお子様やペットがいるご家庭では、手の届くところに置かないように注意しましょう。

保冷剤の処分は不用品回収業者のPORTEへ!

保冷剤を自分で処理する場合、分別や廃棄方法を調べる必要がありますが、業者に依頼すればその手間を省くことができます。また、大量の保冷剤を一度に処理してくれるため、時間も節約できます。

また、保冷剤には様々な化学物質が含まれていることがあり、不適切に廃棄すると環境や健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

PORTEでは、これらの化学物質を安全に処理する方法を知っているため、安心して任せることができます。

まずは、無料見積もりからお待ちしております。

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当記事の監修者
高岡 麻里恵
高岡 麻里恵さん
整理収納アドバイザー
自身も片付けが苦手だった過去から、出産を機に育児、家事の両立の生活に苦戦。 そんな生活をより良くするため、片付けが大切だと気付き、整理収納アドバイザーの資格を取得。 整理収納の知識を得て実践すると時間と心のゆとりができ、暮らしが豊かになった事から、同じ悩みを持つ方の力になりたいと思い 整理収納アドバイザーとして活動を開始。 現在はオンラインを中心に整理収納セミナーを開催。
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